居酒屋のニュース

会社や店舗が取り組まなければならない課題ですが、皆さんにもできることがあります。 それは、例えば元気のなさそうなスタッフがいたら、皆で「どうしたの」と声をかけてあげる。
また、何かしていただいたら、上下の隔てなくお互いに一言「ありがとうございます」とお礼の言葉をかけ合う、といったことです。 なんだ、そんなことぐらい、と思われるかもしれませんが、こうしたちょっとした心遣い、いわば気持ちの問題で店内がぐっと温かい雰囲気になり、それは確実にお客さまにも伝わっていきます。
ホスピタリティとは物質的なことよりも、まず精神的なサービス産業は、たとえるなら一つの家庭、ファミリーです。 あなたが、もし親子の、夫婦の、兄弟の仲が悪い家庭に招かれたらどんな気持ちがするでしょうか。
どんなにごちそうされても、居心地が悪くて早々に失礼したくなるはずです。 逆に、仲の良い家庭に招かれると、たとえ出されたものがコーヒー一杯でも、なんとも温かい雰囲気で楽しいものです。

サービス産業もこれと全く一緒なのです。 ですから、たまたまキッチンの近くの席に座ったとき、フロア係がキッチン係に私はよく各セクションの責任者に「あなたは部下の誕生日を知っていますか」と尋ねます。
しかし、ほとんど知らないのが実態です。 プレゼントをあげたり、パーティをしたりしないまでも、気持ちの上だけでも皆でお祝いをしたら、随分とお店の雰囲気が変わるはずです。
まさにドミノファミリーとしての意識ではないでしょうか。 職場ではとかく決められた業務をこなすことばかりに追いかけられていますが、皆さんのこうしたちょっとした心遣い、思いやりがお店の雰囲気を変えていくのです。
世界中でホテル、レストラン、コントラクトサービスなどを質の高いレベルで提供します。 まず、お客さまに対する以前に必要なのが、一緒に働く社員、スタッフ同士でのホスピタリティ環境づくりです。
お店の雰囲気は、店内に一歩足を踏み入れただけで、お客さまにはわかるもの。 明るくぬくもりのある雰囲気か、暗く冷たい雰囲気か、つまり生きているお店か、死んだお店なのか。
「よろしくお願いします」と声をかけたり、キッチン係がお料理を運ぶフロア係に「ありがとう」と言ったりしている、そんな受け答えが漏れ聞こえてくるお店ならば、きっととても温かな雰囲気に包まれていて、お客さまにとっても居心地が良いはずです。 Dの方からお聞きした話ですが、その方が以前マネジャーをなさっていたとき、雨が降った日にはソックスの替えを用意しておき、びしょぬれのままシフトを終えるドライバーに「お疲れさま。
今日は本当に助かったよ」という感謝の言葉と一緒に新品のソックスと温かい缶コーヒーを渡すこともあったそうです。 アルバイトの協力と頑張りがなければ、今日の成果はないことを常々認識し、従業員というよりもまさにパートナーとして位置づけている気持ちがそうさせたといいました。
Mは、従業員を大切にすることで知られています。 同社は、次のような経営理念を掲げています。
Mでは、会社と従業員の関係についてこのように明文化しています。 特に従業員の働く環境を重視しており、年2回外部の調査機関に依頼し、労働環境に対する従業員の意識調査を実施しています。

従業員を大切にしましょう。 そうすれば、従業員もお客さまを大切にします。
お客さまに対して、品質の高い商品とサービスを適正な価格で提供しましょう。 常に成功への道を進む努力をしましょう。
決して現状に満足してはいけません。 これは第3者によって、従業員が楽しく幸せに働いているかを調査するものです。
設問には上司への満足度なども含まれており、この結果を会社では業務や職場環境の改善に役立てています。 パート・アルバイトに対しても、全く同じ調査を実施しています。
皆さんは、本物のコックとそうではないコックの違いをご存じですか?その違いとは、取り扱う素材に、仕込みに、調理に、お料理の盛り付けに、どれだけ心、気持ちを込めてつくっているかということです。 たとえ同じお料理でも心を込めてつくったものと単に調理作業としてつくったものでは、お料理の温かさ、おいしるのです。

このように、絶えず従業員、働く仲間に対して関心を持ち、気持ちよく働ける環境づくりをすることによって、世界中で評価されるMのサービスが生まれてくる。 例えば、食物アレルギーのお客さまや、お客さまの体調に応じて献立を考えて提供したりするので、あらかじめ肉をポーションカットしておいたり、魚を切り身にしておいたりすることはありませんし、当然パスタもゆで置きしていません。
お客さまのおなかのすき具合や財布の中身はさまざまであるのが当然ですし、それに対して一様に同じものを提供するのは乱暴だと考えているからです。 食の細い女性2名さまなら、1.5人前のお肉をお2人で分けられるようにカットしたり、お子さまなら0.5人前のパスタを柔らかめにゆでたりすることができるように、下処理をしない状態でスタンバイしています。
「キャッシュレジスターに登録されていないのでできません」という、融通の利かないお店づくり、商品提供だけはしたくないと考えているのです。 ホスピタリティがあるかないかで、味が全く変わってくるのです。
また、おいしく食べてほしい、楽しんでいただきたいという気持ちが入ったお料理は、テーブルに提供されたときから何かとても温かいものが感じられます。 例えば、母親がつくるお弁当、いわゆるおふくろの味は、市販のどんな豪華なにも負けません。
ふたを開けたとき、市販のお弁当には決してない何か温かなそれは、母親のお弁当には「こんなものを入れたら子供が喜ぶだろう」とか、「これでごはんは足りるだろうか」といったさまざまな思いが込められているからです。 私は、毎年、春と秋に長野県の軽井沢でホテル、外食産業の中堅幹部社員の教育プログラムを実施しています。
いつも食事をするレストランで昼食のお弁当を食べたときのことです。 お弁当のふたを開けると、ふと何か普段とは違う温かいものを感じ、その日は特にお弁当がおいしく感じられたのです。
そこで、帰りがけにシェフに「今日のお弁当は何かいつもと違うね。 なんだかとても温かかったよ」と声をかけますと、「ああ、それはきっと紅葉の葉を飾りにお入れしたからでしょう」という返事が返ってきました。
たまたまそのときは紅葉真っ盛りの秋のセミナーだったのですが、研修中はスケジュールがぎっしりで、とても紅葉を楽しむ余裕はありません。 それを知っていたシェフが、せめて昼食のときだけでも紅葉を楽しんでもらおうと、朝早く若いスタッフとともに採ってきた紅葉の葉を、お弁当に盛ってくれたのです。
たった3〜4枚の紅葉の葉にすぎないのですが、そんな小さなものからもシェフの心遣いは十分に私たちに伝わり、それが味にも表れたのです。 だからこそ、お料理の世界は恐いのです。
OのMシェフは、「僕は素材と会話する」が持論です。 人によってはキザなせりふと思う人もいるかもしれませんが、私はこれこそ、Mシェフの素材を大切にする思いの表れだと思っています。


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